【アーノルドクラシック2024結果】各カテゴリーの順位と講評、出場選手のインスタ紹介!

2024年2月29日~3月3日、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスにて、アーノルドクラシック2024が開催されます。

この記事では、ボディビル/クラシックフィジーク/メンズフィジークの3カテゴリーの昨年の結果順位と講評、各選手のインスタグラムを紹介していきます。

国内/海外ボディビル大会の結果を速報公開していきます!

目次

アーノルドクラシック2024の順位と講評

ボディビル

オープンボディビルの順位と各選手の講評は以下の通りです。

1位 Hadi Choopan(ハディ・チョーパン)

アーノルドクラシック2024のオープンボディビル優勝は「ハディ・チョーパン」です。

予想通り2位のサムソンと一騎打ちでしたが、比較審査の段階から頭一つ抜けていました。

ボディビルに求められる2大要素の“バルク”と“絞り”を極めたような体をしており、上半身/下半身共にこの2点で世界トップです。

今年のミスターオリンピア2024ではデレクにリベンジできるのか、今から期待です。

ハディはオープンボディビル選手ながらバキュームが非常に上手な選手です。バキューム→腹筋強調のルーティンが鳥肌ポイントです。

2位 Samson Dauda(サムソン・ダウダ)

2位は「サムソン・ダウダ」でした。

ハディと比べると上半身のバルクでは見劣りしないものの、大腿四頭筋の膨らみや臀部の印象が弱く見えました。

スタイルが非常に良い選手ですが、ウエスト細さが逆に腹部膨張の印象を与えてしまっているようでした。

昨年のオリンピア2023から短期間で筋量を増やしている姿を見ると、今年のオリンピアでぜひ下克上を起こしてほしいです。

3位 Rafael Brandao(ラファエル・ブランダオ)

3位は「ラファエル・ブランダオ」でした。

足のカットの深さではサムソンやハディに勝っており、オープンボディビル選手の中でもトップの下半身を持っていると思います。

腹部のコントロールも上手な選手ですが、上半身全体のバルクがもう2周りないとサムソンやハディの域には達し得ないと感じました。

4位 Jonathan De La Rosa(ジョナサン・デラロサ)

4位は「ジョナサン・デラロサ」です。

大腿四頭筋の張り出しが印象的で、フロントポーズのシルエットを美しくしていました。

一方で広背筋の広がりと脊柱起立筋のメリハリが上位選手と比べると、今後の課題になりそうです。

5位 James Hollingshead(ジェームス・ホーリングスヘッド)

5位は「ジェームス・ホーリングスヘッド」でした。

6位 Akim Williams(アキム・ウィリアムズ)

6位は「アキム・ウィリアムズ」でした。

クラシックフィジーク

アーノルドクラシックの花形とも言える、クラシックフィジークの順位は以下のようになりました。

各選手の講評もあわせて載せているのでぜひ楽しんでください。

1位 Wesley Vissers(ウェスリー・ヴィザーズ)

アーノルドクラシック2024のクラシックフィジーク部門で優勝したのは、「ウェスリー・ヴィザーズ」です。

2位のラモンと接戦でしたが、フロントポーズから見た二頭筋・広背筋・大腿四頭筋のカットが大きく上回っており、昨年のオリンピアからの改善が如実に表れていました。

今回は片手を腰に当てるポーズをとらなかったことで、両腕の二頭筋の盛り上がりとシルエットの美しさが際立っていました。

アーノルド・シュワルツェネッガー自身が優勝したウェスリーに対し、「黄金時代のボディビルダーだ」と言っていたのが印象的でした。シュワちゃんが活躍していたころのボディビルダーを彷彿とさせる古き良きパッケージを持っている選手です。

2位 ラモン・ロカ(Ramon Rocha)

昨年のチャンピオン「ラモン・ロカ」は今年のアーノルドクラシックでは2位でした。

優勝したウェスリーと非常に接戦でしたが、昨年のオリンピアのコンディションと比較すると若干絞りが甘かったように思いました。

特に足のカットが一部ぼやけて見えてしまい、ウェスリーと差がついた要因の一つになってしまったようです。

今回は負けてしまいましたが、ウエストの細さやミッドセクションの凹凸感など、オリンピアで優勝できる遺伝子を持っている数少ない選手だと思っているので、今年のオリンピア2024に期待です。

3位 Urs Kalecinski(ウルス・カレシンスキー)

アーノルドクラシック2024の3位は「ウルス・カレシンスキー」でした。

リアデルト・ハムストリングス・大腿四頭筋等、部分的にはウェスリーやラモンに勝っている点もありますが、トータルパッケージで一歩及ばずの展開が多いウルス。

特に腕全体の筋量がトップ2に比べると物足りなさが否めません。胴体が大きい分腕の細さが目立ってしまった結果になりました。

4位 Bleon Ansley(ブレオン・アンスリー)

アーノルドクラシック2024の4位は「ブレオン・アンスリー」となりました。

ブレオンのバックポーズはウェスリーやラモンと比較しても優れていると言わざるを得ない完成度でした。特に脊柱起立筋からリアデルトにかけての筋肉の密度がさすがでした。

ブレオンもウルス同様、部分的に見ればトップ2に勝る部位もあります。

しかし、ウエストの太さや大腿四頭筋のカットといったクラシックフィジークで特に重要視される部位で劣っているように見えました。

5位 Michael Daboul(マイケル・ダブール)

注目されていた「マイケル・ダブール」は5位で着地しました。

6位 Damien Patrick(ダミアン・パトリック)

クラシックフィジーク6位は「ダミアン・パトリック」でした。

メンズフィジーク

日本では注目度が高いメンズフィジーク。今年のアーノルドクラシックは以下の結果になりました。

1位 Diogo Montenegro(ディオゴ・モンテネグロ)

アーノルドクラシック2024のメンズフィジーク部門で優勝したのは、「ディオゴ・モンテネグロ」でした。

これまでオリンピア3位を2度受賞したことがある実力のある選手です。

最大の特徴は、メンズフィジーク選手の中でも特異な「細いウエストと広い肩幅からなる逆三角形」です。シルエットの美しさでその他の選手を圧倒していました。

フロント・バックポーズ共に優れており、ミスターオリンピア2024に期待していますが、肥大化が進んでいる腕が気になるところです。

2位 Vinicius Mateus(ヴィニシウス・マテウス)

2位は「ヴィニシウス・マテウス」でした。

バックポーズは全メンズフィジーク選手の中でトップと言っても過言ではない実力を持っています。

3位のヴィトー・チャベスと比べるとウエストの細さで若干劣っていましたが、腹筋から腹斜筋にかけての美しさでは他を寄せ付けませんでした。

3位 Vitor Chaves(ヴィトー・チャベス)

3位は「ヴィトー・チャベス」でした。

優勝したディオゴの骨格と似ており、細いウエストと広い肩幅が強みの選手です。(ポージングもそっくりです)

強みのフロントポーズと比較するとバックポーズがぼやけて見えてしまいました。特に脊柱起立筋から肩周りにかけての凹凸感が薄い印象を受けました。

今大会のメンズフィジーク1位~3位は全員ブラジル人選手でした。また、ボディビル/クラシックフィジーク/メンズフィジークの3カテゴリーで優勝者が全員アメリカ人ではない結果となりました。

4位 Kyron Holden(カイロン・ホールデン)

4位は「カイロン・ホールデン」でした。

丸丸とした大胸筋と美しいミッドセクションが強みですが、昨年エリン・バンクスを倒した時と比べると若干絞りが甘かったように思います。

フロントポーズと比べるとバックポーズの厚みが足りないと感じたので、フロントに負けない背中を作ってほしいです。

5位 Corey Morris(コーリー・モリス)

5位は「コーリー・モリス」でした。

6位 Emanual Hunter(エマニュアル・ハンター)

6位は「エマニュアル・ハンター」でした。

アーノルドクラシック2024の出場注目選手

以下、アーノルドクラシック2024に出場する注目選手をボディビル/クラシックフィジーク/メンズフィジークの3カテゴリー別で紹介していきます。

ボディビル

サムソン・ダウダ(Samson Dauda)

昨年のアーノルド・クラシック2023優勝者のサムソン・ダウダが優勝筆頭候補です。

ミロシュコーチの下で指導を受けるようになるとみるみる頭角を現し、2022年のオリンピア初出場で6位、2023年は3位という結果を残している選手です。

今年のサムソンはSNS上では過去最高のバルクとコンディションを見せているため、優勝候補のハディ・チョーパンとの一騎打ちになりそうです。

サムソンは「フーアド・アビアド(Fouad Abiad)」というボディビルダーのポージングを参考にしてフリーポーズを組んでいるようです。 (曲も振り付けも同じだったため、フーアドは感激していました)

ハディ・チョーパン(Hadi Choopan)

オリンピア2022のチャンピオン、ハディ・チョーパンももう一人の優勝候補です。

昨年のオリンピア2023でデレク・ランスフォードに惜敗し、準優勝となったことで逆に闘争心に火がついている様子です。

めったにSNSに自身の体をアップしなかったハディが、オリンピア2023で負けてから高頻度でSNS更新しているところを見ると、非常に仕上がりに期待できます。

アキム・ウィリアムズ(Akim Williams)

筆者がひそかに注目しているのが、オリンピア2020で6位に入賞しているアキム・ウィリアムズです。

内転筋と上腕二頭筋、大胸筋が他の選手より優れており、「ボディビルダーらしい体型」をしている選手の一人です。

細いウエストと上半身のインパクトの強さを強調するためにも、いかにコンディションを合わせられるかが勝負です。

クラシックフィジーク

ラモン・ロカ(Ramon Rocha)

ラモン・ディーノ(Ramon Dino)という愛称で有名な昨年のアーノルドクラシックチャンピオンです。

細いウエストと立体的なミッドセクション、パワフルな前腕と非常に強い部位が多い選手です。

昨年のオリンピア2023では、優勝したクリス・バムステッドに肉薄した完成度の高いフィジークをもってきました。アーノルドクラシックで再度見られるか、期待大です。

ウルス・カレシンスキー(Urs Kalecinski)

「クラシックフィジークの貴公子」ことドイツ出身のウルスにも注目しましょう。

いまだ25歳という若さながら2022年、2023年オリンピア3位という偉業を成し遂げている選手です。

面白いフリーポーズをすることで有名で、人々を魅了するエンターテイナーのウルスがまた見たいです

ブレオン・アンスリー(Breon Ansley)

アーノルドクラシック初代チャンピオンで、オリンピア2017、2018で2連覇を果たしているブレオンも優勝候補の一人です。

もともとボディビル212のカテゴリに出場していた選手ということもあり、クラシックフィジーク選手の中では非常にバルキーな体をしています。

芸術性が高いポージングをすることで有名で、ベストポーザー賞を受賞する可能性も非常に高いです。

メンズフィジーク

エマニュアル・ハンター(Emanual Hunter)

ミスターオリンピア2023で4位に入賞したエマニュアル・ハンターは今大会の優勝候補の一人です。

オリンピアのヘッドジャッジが「エマニュアルはメンズフィジークの理想的な体型をしている」と発言していることからも、追い風となる時代が続きそうです。

全部位バランスよく発達しており、大胸筋上部の立体感が特徴的な選手です。コンディションを合わせることができれば優勝に近いはずです。

カイロン・ホールデン(Kyron Holden)

メンズフィジーク創設当初から活躍している選手の一人で、丸い立体的な筋肉が特徴的です。

昨年はオリンピアチャンピオン「エリン・バンクス」を破っており、今勢いに乗っている選手の一人です。

「忍者」にインスパイアされたポージングも特徴的で、日本人のファンも非常に多いです。

コーリー・モリス(Corey Morris)

5年連続オリンピアに出場している選手で、昨年のオリンピア2023では6位に入賞しています。

元フットボール選手のコーリー・モリスは手足が長く、大きい肩と細いウエストを持っており、メンズフィジーク選手らしい体つきをしています。

昨年はSNS上で、スクワットのトレーニングフォームをめぐって少し揉めている様子が見られました

ミスターオリンピア2023の結果を確認する

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アーノルドクラシック2023の結果

以下、昨年行われたアーノルドクラシック2023の結果をカテゴリー別に分けて紹介していきます。

ボディビル

昨年のアーノルドクラシック2023では、優勝が「サムソン・ダウダ」となりました。準優勝が「ニック・ウォーカー」、3位が「アンドリュー・ジャックド」です。

1. Samson Dauda, $300,000
2. Nick Walker, $120,000
3. Chinedu Andrew Obiekea, $70,000
4. Mamdouh “Big Ramy” Elssbiay, $37,500
5. Shaun Clarida, $20,000
6. Akim Williams, $12,500
7. William Bonac, $2,000
8. Justin Rodriguez, $2,000
9. Kamal Elgargni, $2,000
10. Patrick Moore, $2,000

Franco Columbu Most Muscular: Nick Walker
Ed Corney Best Poser: Chinedu Andrew Obiekea

モストマスキュラ―賞を受賞したのは「ニック・ウォーカー」、ベストポーザー賞を受賞したのは「アンドリュー・ジャックド」となりました。

クラシックフィジーク

クラシックフィジークカテゴリーでは「ラモン」がアーノルドクラシック2022に続いて2連覇を果たしました。準優勝は「ウルス・カレシンスキー」、3位は「アレックス・カンブロネロ」です。

1. Ramon Rocha Queiroz, $60,000
2. Urs Kalecinski, $30,000
3. Alex Cambronero, $20,000
4. Mike Sommerfield, $7,000
5. Courage Opara, $4,000
6. Junior Javorski, $2,000
7. Jason Brown

Best Poser: Urs Kalecinski, $10,000

昨年のベストポーザー賞は、独自のフリーポーズを披露することでおなじみ「ウルス・カレシンスキー」です。

メンズフィジーク

メンズフィジークカテゴリーでは「エリン・バンクス」が優勝し、アーノルドクラシック2022に引き続き2連覇を果たしました。

準優勝は「ディオゴ・モンテネグロ」、3位は「エマニュアル・ハンター」となりました。

1. Erin Banks, $10,000
2. Diogo Montenegro, $6,000
3. Emanual Hunter, $4,000
4. Vitor Chaves, $3,000
5. Carlos DeOliveira, $1,500
6. Edvan Ferreira Palmeira, $1,500
7. Youcef Djoudi
8. Juan Manuel Gomez
9. Myron Griffin

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執筆者

月間約10万人が閲覧しているフィットネスメディアを運営。「筋トレ」「サプリメント」に関するどこよりも詳しい情報をアップデートしていきます。一般社団法人 日本プロテイン協会「プロテインマイスター」の資格を取得済み。

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