ビッグラミーは以前、2022年で現役引退をほのめかしていたことから、近い将来引退の噂が立っています。
今回は2024年のビッグラミーの動向とミスターオリンピア2022、アーノルドクラシック2023、ピッツバーグプロのゲストポーズを分析し、コンテストで勝てていない原因を解説します。
ビッグラミーとは
ビッグラミーは1984年エジプト出身のプロボディビルダーです。
本名はMamdouh Mohammed Hassan Elssbiay (マムド・モハメド・ハサン・エルスビエイ) で、ビッグラミーの愛称で親しまれています。
- 本名:Mamdouh Mohammed Hassan Elssbiay(マムド・モハメド・ハサン・エルスビエイ)
- 出身地:エジプト
- 生年月日:1984年9月16日
- 身長:約175cm
- 体重:約130kg(コンテスト時)
- 職業:プロボディビルダー
学校卒業後、漁師をしていたビッグラミーがたまたま足を運んだジムがトップビルダーが多数在籍する世界最高峰の環境だったことで、彼の人生が一転。
トレーニング開始2年後にデビューした後、翌年にIFBBプロカードを取得して自身の才能を発揮しました。
2020年にはミスターオリンピアで優勝し、世界一のボディビルダーに上り詰めました。
ビッグラミー、2024年中は現役続行
ビッグラミーは2022年中に引退するのかと思われていましたが、2024年中も現役続行するようです。
昨年2023年に入ってからアーノルドクラシック2023に出場しており、ピッツバーグプロ2023のゲストポーズも披露しています。
自身のインスタで、アーノルドクラシック2023の画像とともに、「Best moment when I think about tomorrow and tell my self i can better. (明日のことを考えて、自分にもっと上手くいけるって言い聞かせる最高の瞬間!!)」と話しています。
この発言から、ビッグラミーは自身の成長余地をまだまだ感じており、今年のミスターオリンピアに出場する意気込みだとわかります。
ビッグラミーの直近の大会成績
ここからはビッグラミーの直近2大会である、ミスターオリンピア2022とアーノルドクラシック2023の結果とその理由を見ていきましょう。
ミスターオリンピア2022の大会結果
- ハディ・チョーパン(Hadi Choopan)
- デレク・ランスフォード(Derek Lunsford)
- ニック・ウォーカー(Nick Walker)
- ブランドン・カリー(Brandon Curry)
- ビッグ・ラミー(Big Ramy)
2020年、2021年のミスターオリンピアで2連覇していたビッグラミーが5位に順位を落としました。
プレジャッジのファーストコールから端に位置しており、あまりにサイズが大きいため比較されるまでもなくあっさりと優勝するのかと思われていました。
しかし結果は5位。ミスターオリンピア2022では筋肉量だけでなくコンディションやバランスといったトータルでの完成度が見られていたと考えています。
アーノルドクラシック2023の大会結果
ビッグラミーはミスターオリンピアに続いて、アーノルドクラシックでも優勝を逃してしまいました。
オリンピアで他の選手より劣っていた背中が改善されていたのが印象的です。
しかし、背中に関してはtop3ほど目立っておらず、まだまだ改善の余地があると言えます。
ビッグラミーが直近勝てていない理由とは
私はビッグラミーがここ最近優勝を逃している理由は大きく2つあると考えています。原因は以下の2つです。
- 背中と腕が以前よりも劣っている
- 実力がある若い選手の台頭
勝てない理由➀:背中と腕が他の選手よりも劣っている
ビッグラミーは、2023年5月に行われたピッツバーグプロのゲストポーズに出場しました。
他にもデレク・ランスフォード(@dereklunsford)、ニック・ウォーカー(@nick_walker39)、サムソン・ダウダ(@samson__dauda)といった超豪華メンバーがそろいました。
動画を見るとわかる通り、左下のビッグラミーは他の選手と比べると背中と腕(特に三頭筋)が弱いことがわかります。
背中と腕の分、上位選手に差をつけられているのではないかと推測します。
勝てない理由➁:実力がある若い選手の台頭
ビッグラミーが勝てない理由2つ目は、アーノルドクラシックのトップ3のSamson Dauda・Nick Walker・Andrew Jackedといった実力ある若手の登場です。
Andrew JackedやSamson Daudaは誰もがうらやむ抜群のプロポーションを持っています。
またNick Walkerはコンディションを外したところを見たことがないほど調整が上手です。
若手がそれぞれ強みを持っており、年齢的にもまだまだ進化の余地があるという意味で勝ちにくくなってきているのではないかと考えています。
引退はそう遠い未来ではない
私はビッグラミーの引退は遠くはないと考えています。理由は大きく以下の3点あります。
- 家族との時間を大切にするために、拠点をエジプトに移しているため
- 過去に「この競技をはじめたときから,38歳で引退することを決めていました。」と話しているため
- 競技の特性上、今年39歳になるビッグラミーに襲い掛かる健康上・身体上の負担が大きすぎるため
以前、インタビュー動画で「38歳で引退することを最初から決めていた。」と話していたビッグラミー。
しかし今年に入ってから、アーノルドクラシック2023、ピッツバーグプロ2023のゲストポーズに出場しています。
個人的には、少なくとも今年のオリンピアは目指しているのではないかと考えています。
【まとめ】今年は現役続行のビッグラミー、引退は近い
恐らく2023年中は現役続行するであろう、ビッグラミー。
来年も現役を続けるかどうかは今年のミスターオリンピアの結果次第と言えそうです。
ビッグラミーは半端じゃない筋肉量を見せてくれる個人的に好きな選手の一人なので引退は悲しいですが、そう遠い話ではないと思います。
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