ミスターオリンピア2024の結果・日程・チケット情報・出場選手を徹底解説!

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筋トレ編集部

この記事では、ミスターオリンピア2024の最新情報を更新していきます!

今年で記念60回目となる節目を迎えるミスターオリンピア。この記事ではミスターオリンピア(Mr Olympia)2024の結果速報や日程・チケット情報・出場選手を紹介していきます。

昨年のオリンピア2023の結果も各部門ごとにまとめていますので、ぜひご覧ください!

目次

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024の結果

筋トレ編集部

ミスターオリンピア2024の結果速報を解説していきます!

オープンボディビル、クラシックフィジーク、メンズフィジークカテゴリーの順位結果を速報紹介していきます!

オープンボディビル順位結果

オープンボディビルは昨年3位のサムソン・ダウダが見事初優勝を飾る大波乱が起きました。

昨年優勝のデレクは3位、昨年準優勝のハディは順位が変わらない結果となり、現在のオープンボディビルは絶対王者がいない三つ巴の戦いになっていることを象徴している結果となりました。

優勝:Samson Dauda

準優勝Hadi Choopan

3位:Derek Lunsford

4位:Matin Fitzwater

5位:Chinedu Obiekea

【優勝】Samson Dauda(サムソン・ダウダ)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

オープンボディビルカテゴリーの優勝者は「サムソン・ダウダ」となりました。

イギリスとナイジェリアをルーツにもつサムソンは、昨年のミスターオリンピアでは3位という結果でした。今年は上位トップ3の中で一番インプルーブしていたため、審査員の心を掴んだのだと思います。

昨年と比較すると、脚はハディに匹敵するほどの筋肉量をつけており、背中はデレクほどの広がりと厚みをもってきました。

部位別に見るとハディやデレクの方が優れている点も多かったためかなり接戦だったと思いますが、サムソンはかつてから課題だった絞りも改善を見せていました。

ハディやデレクと比べると身長が高いサムソンは比較審査では不利に見えることが多いですが、昨年からの成長速度が他2人よりも目に見えてわかるほどでした。

【準優勝】Hadi Choopan(ハディ・チョーパン)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

オープンボディビル準優勝は「ハディ・チョーパン」となりました。今年は個人的にはハディとサムソンの一騎打ちだったと思います。

ハディの最大の強みは圧倒的な絞りからくるドライ感です。今年もまた彫刻のような体を見せてくれました。

ミッドセクションがオープンボディビル選手でトップクラスに美しく、脚のカットとバルクも並ぶものがいない完成度でした。

筋トレ編集部

オリンピア優勝に一番執着している印象があるハディには、ぜひ来年リベンジしてほしいです。

【3位】Derek Lunsford(デレク・ランスフォード)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

オープンボディビルの第3位は「デレク・ランスフォード」となりました。

昨年の優勝者が3位に転落してしまった要因の1つには、昨年からの改善があまり目立たなかったことが挙げられると思います。

個人的には昨年の方がバルクがあり登場時のインパクトがあったように思いました。強みの背中も他2人と比べると圧倒的とは言えなくなってきているのは事実だと思います。

デレクは受賞後インタビューで、サムソンとハディをリスペクトし、自身が3位であることを受け入れてトレーニングに励む意志を見せており、人格が最も優れている選手の一人だと感じます。

筋トレ編集部

再びオリンピアの舞台で優勝してほしいと思える選手です!

メンズフィジーク順位結果

メンズフィジークは総勢約60名の出場選手がいる中で、見事ライアン・テリーが2連覇を果たす結果になりました。

優勝:Ryan Terry

準優勝:Ali Bilal

3位:Erin Banks

4位:Emanual Hunter

5位:Edvan Palmeira

また、日本から出場していた上里譲選手は2ndコールに呼ばれ、最終14位と順位がつく素晴らしい結果となりました。歴代日本人最高順位であり、今後の活躍が期待できますね。

石本ファルーク選手は4thコールに呼ばれ、順位はつきませんでしたが、全体で7thコールまであったことを考えるとかなり健闘していたと思います。

【優勝】Ryan Terry(ライアン・テリー)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

メンズフィジークカテゴリーは「ライアン・テリー」が2連覇を果たしました。

体のタイプが似ていることもあり、準優勝の「アリ・ビラル」と比較されがちですが、個人的には圧倒的な優勝だったと思います。

バックポーズでは広背筋の広がりで圧倒しており、フロントポーズでは大胸筋全体の筋肉量と見せ方で登場時のインパクトで圧倒していました。

絞りはメンズフィジーク全選手の中でもトップクラスの完成度を持ってきており、現状ライアン・テリーに匹敵する選手はいないと感じました。

【準優勝】Ali Bilal(アリ・ビラル)

ミスターオリンピア 2024

メンズフィジークカテゴリーの準優勝は「アリ・ビラル」となりました。

昨年ライアン・テリーが世界一になったことでメンズフィジークのトレンドが変わりました。その影響で、ライアンの体のタイプに近いフィジークをしているアリ・ビラルが脚光を浴びることになりました。

今年のニューヨークプロでも優勝し、良い流れでオリンピアに出場したアリ・ビラルでしたが、実際にライアンと並ぶと課題が多く見つかる結果になりました。

バックポーズでは広背筋の広がりに大きな差があり、フロントポーズでは腰を切るポージングのせいで大胸筋が縮こまって見えてしました。

個人的には3位のエリン・バンクスの方がフロント・バックの完成度が高く準優勝に近かったように感じました。

【3位】Erin Banks(エリン・バンクス)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

メンズフィジーク第3位は「エリン・バンクス」となりました。オリンピア2022のチャンピオンのエリン・バンクスは「骨格お化け」と言われる遺伝的に優れたフィジークを今年も見せました。

細いウエストと広い肩幅からなる逆三角のフィジークは全選手トップクラスです。また、背中の完成度はメンズフィジーク全選手の中でもトップだと思います。

しかしアウトラインが2022年と比べると崩れてきているように感じます。

これはポージングの問題なのか、腕を大きくしたためにアウトラインが崩れてきているのかは分かりませんが、かつてのメリハリのあるフィジークが消えつつあると思います。

筋トレ編集部

個人的にはエリン・バンクス好きなので、また返り咲いてほしいです!

クラシックフィジーク順位結果

クラシックフィジークはクリスが6連覇を果たし、今大会で引退を表明しました。

クリスは24歳の頃からクラシックフィジークのチャンピオンになり、現在29歳という年齢を考えると、まだまだ活躍して欲しい気持ちがあったので残念です。

優勝:Chris Bumstead

準優勝:Mike Sommerfeld

3位:Urs Kalecinski

4位:Ramon Rocha Queiroz

5位:Breon Ansley

【優勝】Chris Bumstead(クリス・バムステッド)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

クラシックフィジークは「クリス・バムステッド」が6連覇を果たしました。同時に、今大会で競技から引退することを表明しました。

クリスは24歳の頃から世界一に輝き、当時は「クラシックフィジークの基準を作る」と発言していた青年でした。

まさに有言実行を成し遂げ、「30歳までに現役引退する」という発言の通りに引退を表明しました。

クラシックフィジークを体現するアウトラインを持つクリスには、ボディビルダーの最盛期と言われる30代も続けて欲しかった気持ちもありますが、今後は家族との時間を大切に過ごしてほしいですね。

【準優勝】Mike Sommerfeld(マイク・サマーフェルド)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

クラシックフィジークで準優勝を果たしたのは「マイク・サマーフェルド」でした。

昨年準優勝のラモンは今年は4位に落ちてしまい、優勝候補だったウェズリーはトップ5にも入らない結果となりました。

いきなり世界2位に食い込んだマイクはクリスに匹敵するアウトラインを持つ選手です。細いウエストと広い肩幅、バルクとカットを備えた下半身も非常に印象的です。

来年以降はマイクがクラシックフィジークの覇権を握るのか、それともウルスやラモン、ウェズリーが時代を作るのか今から楽しみです。

【3位】Urs Kalecinski(ウルス・カレシンスキー)

ミスターオリンピア 2024
ミスターオリンピア 2024

クラシックフィジーク第3位は「ウルス・カレシンスキー」。これまでオリンピアで勝つことができていなかったラモンについに勝ったウルス。

一番の課題だった腕のバルクを大きく改善し、クラシックフィジークらしいアウトラインを見事持ってきました。

足のカットもマイクに劣っていませんでしたが、ハムストリングスの筋肉量を改善できれば脚も良い勝負ができると感じました。

筋トレ編集部

今年はドラゴンボールの「スーパーサイヤ人」ヘアで挑んだウルス。とても様になっていますね!

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2023の結果

筋トレ編集部

ここからは昨年のミスターオリンピア2023の結果を載せていきます!今年の結果と比較してみてください!

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2023は2023年11月2日~5日で開催されました。ボディビル・クラシックフィジーク・メンズフィジークの各カテゴリのトップ5の結果に加え、選手の講評と順位を解説していきます!

  1. オープンボディビル結果
  2. クラシックフィジーク結果
  3. メンズフィジーク結果

オープンボディビルの結果

以下、オープンボディビルのトップ5の結果になります。

前評判で優勝候補と呼び声の高かった「ニック・ウォーカー」は大会直前1週間前に脚をけがしてしまい、オリンピア2023を辞退することになりました。

  1. Derek Lunsford(デレク・ランスフォード)
  2. Hadi Choopan(ハディ・チョーパン)
  3. Samson Dauda(サムソン・ダウダ)
  4. Brandon Curry(ブランドン・カリー)
  5. Andrew Jacked(アンドリュー・ジャックド)

【優勝】Derek Lunsford(デレク・ランスフォード)

オープンボディビル優勝は「Derek Lunsford(デレク・ランスフォード)」。前評判が高かったデレクですが、評判通りのコンディションをしっかり合わせてきました。

筆者個人的には、準優勝の「Hadi Choopan(ハディ・チョーパン)」とどちらが勝ってもおかしくないほど接戦だったと思います。

フロントポーズではストリエーションが現れやすく、ミッドセクションのセパレーションが際立っていたハディが圧倒していました。一方でバックポーズでは上半身・下半身共にデレクの筋量が圧倒していました。

今大会はどのカテゴリーにおいてもバックポーズの重要性が再認識された結果となりました。

【準優勝】Hadi Choopan(ハディ・チョーパン)

準優勝はイラン出身の「Hadi Choopan(ハディ・チョーパン)」。昨年のオープンボディビル優勝者です。

オリンピア2023でも昨年同様の圧倒的なコンディションとサイズを兼ね備えた体を調整してきており、正直2連覇の可能性もあったと思います。

コンディション面に関してはデレクの一歩先を行っており、さすがの調整力と言わざるを得ません。今大会の結果にハディは不満を持っていたようですが、それも不思議ではありません。

集合写真を撮ろうとするとすぐに舞台袖にはけていった姿を見ると、ハディは悔しくて仕方なかったのだと思います。この悔しさを来年のオリンピア2024にぶつけて王者奪還してほしいです。

【3位】Samson Dauda(サムソン・ダウダ)

3位は「Samson Dauda(サムソン・ダウダ)」。アーノルド・クラシック2023のチャンピオンでもあり、優勝候補の一人でした。

相変わらずのバルクと迫力で圧倒し、コンディション調整もぴったり合わせてきました。しかし、フロントポーズではハディ、バックポーズではデレクのように他ライバルを勝る部位が目立たず、3位で着地しました。

サイズを大きくしていくたびに腹部の膨張が目立ってきているのが少し気になります。ボディビル212の結果を見ても、現在はボディビルの見方が変わってきている過渡期であり、美しさの比重が大きくなってきています。

サイズと美しさの両立は非常に難しいですが、これ以上腹部を目立たせないようにオフシーズンを過ごしてほしいです。

【4位】Brandon Curry(ブランドン・カリー)

4位は「Brandon Curry(ブランドン・カリー)」。2015年のオリンピア優勝者で、4度のアーノルド・クラシックチャンピオンです。

世界トップレベルの上半身のバランスがブランドンの強みです。また、ポージングルーティーンが非常に美しく、見せ方も上手い選手の一人です。

実は、オリンピア決勝戦の3日前に喉の圧迫感から病院に搬送され、腫瘍が見つかってもなお出場して4位に入賞したことが判明しました。

検査の影響か丸1日断食していたらしく、ベストコンディションとは言えない状況でしたがさすがの一言です。

数年前と比べるとサイズダウンしていることは一目瞭然で、コンディションを合わせられるかが今後勝負のポイントになるでしょう。4人の子供を育てる父としてのブランドンにも注目したいですね。

【5位】Andrew Jacked(アンドリュー・ジャックド)

5位は「Andrew Jacked(アンドリュー・ジャックド)」。アラブ首長国連邦出身の38歳で、近年みるみる頭角を現している新星です。

美しいミッドセクションと約190cmの身長によるプロポーションが最大の特徴です。手足が長く非常にスタイルが良い選手なので、肩から下半身にかけてのXシェイプが際立っています。また、画面越しでも3Dに見えるふくらはぎも印象的です。

アーノルドクラシック2023のようなバリバリのコンディションを持ってくることができれば、順位が1つ2つ上がっていてもおかしくなかったと思います。コンディション面でもう一歩という印象を持った大会になりました。

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クラシックフィジーク結果

以下、クラシックフィジークのトップ5の結果になります。

クリス・バムステッドが5連覇を果たす歴史を作りましたが、世代交代の足音が聞こえてくる大会になりました。

  1. Chris Bumstead(クリス・バムステッド)
  2. Ramon Dino(ラモン)
  3. Urs Kalecinski(ウルス・カレシンスキー)
  4. Breon Ansley(ブレオン・アンスリー)
  5. Terrence Ruffin(テレンス・ラフィン)

【優勝】Chris Bumstead(クリス・バムステッド)

クラシックフィジーク優勝は「Chris Bumstead(クリス・バムステッド)」。今大会で5連覇を果たすことになりました。

下馬評ではクリス・バムステッドに勝つことができる選手はいないと言われていましたが、準優勝のラモンとかなり接戦だったと思われます。

昨年のオリンピア2022まではクリバムは圧倒的にサイズがあり、体のメリハリやシルエットが異次元でした。しかし蓋を開けてみると、ラモンが今年一年間でサイズをかなり改善しており、クリバム一強時代の終わりが近づいている音がする、そんな戦いになりました。

とはいえコンディションはラモンよりも勝っており、下半身のストリエーションや広がりは唯一無二だと思います。筆者個人的には、前人未到の記録を来年も作ってほしいです。

【準優勝】Ramon Dino(ラモン)

準優勝は「Ramon Dino(ラモン)」。昨年同様、2位で着地しました。

昨年前はバルクや部位ごとのメリハリ、絞りといった点でクリバムの背中がまだまだ遠かったですが、この1年でかなり接近していたことに驚きました。

特にバックポーズはクリバムを超えたように思えるほどバルクと広背筋の広がりを改善していました。一方で下半身や絞りという点ではあと一歩及ばなかった印象です。

比較審査では優勝者ポジションに位置しており、もしかすると今年で優勝するのではと期待した人は多かったと思いますが、残念ながら来年以降に持ち越しになりました。

【3位】Urs Kalecinski(ウルス・カレシンスキー)

3位は「Urs Kalecinski(ウルス・カレシンスキー)」。昨年同様、3位フィニッシュです。

ウルスもまだ若いこともあり、この1年で下半身を中心とした筋量の改善が見られました。一方でクラシックフィジークの特徴の1つでもある、腕の太さは改善できていませんでした。

下半身や背中の筋肉と比較すると腕の筋肉が見劣りしてしまい、ダブルバイの迫力が薄まってしまいます。とはいえ、まだ若いことを考えると急がずに体を作り上げていってほしいです。

※彼はフリーポーズで今年もダンスを披露し、観客を沸かせるエンターテイナーでした。

【第4位】Breon Ansley(ブレオン・アンスリー)

第4位は「Breon Ansley(ブレオン・アンスリー)」。2017年と2018年のミスターオリンピア2度のチャンピオンで、アーノルド・クラシックの頂点にも立った男です。

上腕二頭筋から肩~大胸筋に至るまでのボリュームから形まで美しく、背中の厚みもため息が出るほど圧倒的です。弱点としてはウエストが比較的太い選手ですが、バキュームも上手でポージングでカバーできている印象があります。

※補足ですがボディビルダーになる前は俳優を目指しており、マクドナルドやサムスンのCMにも出演経験があるようです。

【第5位】Terrence Ruffin(テレンス・ラフィン)

第5位は「Terrence Ruffin(テレンス・ラフィン)」。オリンピア2021で準優勝し、過去に2度アーノルド・クラシックで優勝している選手です。

2018年まではアメリカ空軍に所属しながらオリンピアに出場しており、性格的にもかなりストイックな選手です。

また、テレンス・ラフィンと言えば「世界一のポージング」。クリス・バムステッドさえ世界一と認めるほど美しいポージングをします。

ほとんど非の付け所がありませんが、コンディションに関してはあと一歩という印象でした。過去にはミッドセクションのセパレーションがより目立っていた大会があったため、来年は最高の絞りに期待です。

メンズフィジーク結果

以下、メンズフィジークのトップ5の結果になります。

ライアン・テリーが2024年に優勝するなど思いもしなかった人がほとんどではなかったのでしょうか。個人的には、優勝したライアンの元に駆け寄る選手たちが今大会の最も印象的なシーンです。

  1. Ryan Terry(ライアン・テリー)
  2. Brandon Hendrickson(ブランドン・ヘンドリクソン)
  3. Erin Banks(エリン・バンクス)
  4. Emanual Hunter(エマニュエル・ハンター)
  5. Diogo Montenegro(ディオゴ・モンテネグロ)

【優勝】Ryan Terry(ライアン・テリー)

波乱のメンズフィジーク優勝は「Ryan Terry(ライアン・テリー)」。過去9回オリンピアに出場したベテランが初優勝を飾りました。

今年のニューヨークプロで優勝したときのようなバリバリのコンディションを合わせてきており、バックポーズの改善も見られました。

ライアンテリーのミッドセクションやバランスの良さは言うまでもなく、準優勝のブランドンに差をつけたのはバックポーズでした。

以前のライアンテリーは背中の厚みが課題でしたが、ブランドンやエリンと並んでもそん色なく、肩とのメリハリや広背筋の広がりでは断トツでした。

優勝が決まると選手全員が祝福している姿を見ると、人の良さを伺えます。過去には準優勝~8位まで取ったことがあるライアンテリーですが、ようやく努力が報われて初優勝を飾りました。

【準優勝】Brandon Hendrickson(ブランドン・ヘンドリクソン)

準優勝は「Brandon Hendrickson(ブランドン・ヘンドリクソン)」昨年のオリンピアでは準優勝に転落してしまい、再起をかけた一戦となりました。

昨年反対意見が多かったポージングルーティーンを今年はやめ、シンプルさを追求したフィジークを見せました。

過去一のコンディションを持ってきたように感じ、昨年敗れたエリン・バンクスへの復讐心が行動からも見て取れました。

しかし結果的にライバルとなったのはライアンテリー。バックポーズで圧倒的なコンディションとセパレーションを際立たせた完成度には歯が立ちませんでした。

【3位】Erin Banks(エリン・バンクス)

3位は「Erin Banks(エリン・バンクス)」。昨年のチャンピオンが3位に転落する結果になりました。

エリン・バンクスはコンディションが良く、昨年と同様の完成度を持ってきました。しかし、昨年と比較してどこを改善してきたのかがわからないという印象を与えてしまったのではないかと思います。

周囲が1年間で明確な改善をしてきている中で取り残されてしまっていました。また、今大会の会場のライティングにも影響されたように感じました。

今大会は照明が暗く、明るい会場で映えるライティングを持ってきたエリン・バンクスにとっては向かい風のようでした。様々な要因はあると思いますが、来年再起をかけて改善した姿を見せてほしいです。

【第4位】Emanual Hunter(エマニュエル・ハンター)

第4位は「Emanual Hunter(エマニュエル・ハンター)」。世界トップレベルの大胸筋を持っているアメリカ出身の28歳です。オリンピア2回目の出場にして、去年の12位から大きく飛躍しました。

背中は世界トップレベルの選手の一人で、広背筋の広がりから脊柱起立筋の盛り上がり方まで優れています。

IFBBの副会長曰く、「すべての部位においてメンズフィジークに求められる要素を満たしているお手本のような選手」だそう。

エマニュエル・ハンターより上の順位についたトップ3は、「メンズフィジークの基準より優れていた部分を持っていた」と言えそうです。

【第5位】Diogo Montenegro(ディオゴ・モンテネグロ)

第5位は「Diogo Montenegro(ディオゴ・モンテネグロ)」。去年まで2年連続で3位入賞していたブラジル出身の32歳です。

背中の分厚さとワイドな広がりはメンズフィジークを代表するシルエットと言っても過言ではありません。ウエストがかなり細く、肩幅が広いため逆三角の代表的な選手の1人です。

厚みがあり好みが分かれるミッドセクションを持っているため、ミッドセクションを重要視する近年のメンズフィジークでは若干の逆風になっていると感じます。

ミスターオリンピア(Mr Olympia)とは

ミスターオリンピア 2023

IFBBが主催するボディビルコンテストの最高峰に位置するミスターオリンピアが2024年も開催します。以下、ミスターオリンピア2024の概要について解説していきます。

ミスターオリンピア(Mr Olympia)は世界一のボディビルコンテスト

ミスターオリンピア 2023

ミスターオリンピア(Mr Olympia)はIFBBが開催するプロボディビルの頂点です。歴代優勝者には「アーノルド・シュワルツェネッガー」も名を連ねています。

出場資格が非常に厳しく、多くのボディビルダーはオリンピアのステージに立つために日々戦っています。

具体的にオリンピア出場には下記条件が必要です。

▼ミスターオリンピアの出場資格
  • ミスターオリンピアでの5年以内の優勝経験(優勝が5年以上前の場合IFBBによる承認が必須)
  • 前年度ミスターオリンピアでの6位以内の入賞経験
  • マスターズ・プロフェッショナル・ワールド・チャンピオンシップスでの優勝経験
  • その年のアーノルド・クラシックでの6位以内の入賞経験
  • その年のニューヨーク・メンズ・プロフェッショナルでの5位以内の入賞経験
  • 上記以外のIFBB主催の大会での3位以内の入賞経験

日本からは上里譲選手とファルーク石本選手、2名のメンズフィジーク選手が出場権を獲得しています。

筋トレ編集部

また過去ミスターオリンピアには、山岸秀匡選手もボディビル212カテゴリで3位に入賞しており、日本人歴代最高の成績を収めています!

 これだけの実績を築けたのは、山岸選手が長らく愛用しているギャスパリ(Gaspari)製品のサポートのおかげだと本人も語っています。

マスターズオリンピア

・日本製品より成分が多い・強い
・世界中のボディビルダーが愛用
・取り扱い商品は450種類!

トレーニング前から後まで目的に合わせた製品が豊富です。日頃から筋トレしている方はギャスパリ製品を取り入れてパフォーマンス向上に繋げましょう。

山岸選手が厳選したギャスパリのおすすめ商品に関しては以下の記事で徹底解説しています。

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ミスターオリンピア(Mr Olympia)の歴史

ミスターオリンピアの創設者は、日本でも有名なウィダーinゼリーを生み出した「ジョー・ウィダー」という人物です。

長い間フィットネス業界を牽引するだけでなく、ボディビルという競技の認知度を大幅に高めたことで知られています。

過去、ミスターオリンピア最多優勝者は「リー・ヘイニー」「ロニー・コールマンの2人で、8回という記録を保持しています。

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ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024の開催場所

ミスターオリンピア2024の開催場所はアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスです。

どのカテゴリーもファイナルは「Resorts World Theatre」というラスベガスの劇場で開催されます。

開催年度開催場所
2020年フロリダ州オーランド
2021年フロリダ州オーランド
2022年ネバダ州ラスベガス
2023年フロリダ州オーランド
2024年ネバダ州ラスベガス

コロナの影響でここ数年は開催場所が流動的でしたが、今年はネバダ州ラスベガスで開催が決定しました。

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024の日程

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024は10月10日-13日にかけて開催されます。中でも盛り上がるプレジャッジとファイナルは11月11日と12日の開催です。

日程ショー名詳細
10/10(木)Olympia Press Conference
Meet The Olympians
12:00pmから記者会見
8:00pmからオリンピアンと触れ合える機会
10/11(金)Olympia Pre-Judging
Olympia Finals
Olympia Fitness Expo
現地時間18:00から以下カテゴリのプレジャッジ開始
212 Olympia
Fitness Olympia
Figure Olympia
Women’s Physique Olympia
Ms. Olympia
Wellness Olympia
Mr. Olympia
10/12(土)Olympia Pre-Judging
Olympia Finals
Olympia Fitness Expo
現地時間9:30から以下カテゴリのプレジャッジ開始
Classic Physique Olympia
Men’s Physique Olympia
Bikini Olympia
Wheelchair Olympia Pre-Judging & Finals
10/13(日)Olympia Superstar Seminar11:00amからセミナー

10/11(金)はボディビル212・Fitness・Figure・Women’s Physique・Ms. Olympia・Wellness・Mr Olympiaの7カテゴリーでプレジャッジ開催されます。

10/12(土)にはClassic Physique・Men’s Physique・Bikini・Wheelchairの4カテゴリーでプレジャッジ・ファイナル共に開催されます。

プレジャッジとファイナルがある10/11(金)と10/12(土)の前後の日付は、記者会見やセミナーなどが開催されます。

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024のチケット入手方法

ミスターオリンピア 2023

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024はオリンピア公式サイトから入手可能です。

オリンピアのチケットは「Friday Final」「Saturday Final」「Expo Passes」「Amateur Olympia Women’s 」「Amateur Olympia Men’s」に分かれて販売されています。

また、オンライン上でライブ配信を閲覧することができる「PPV Ticket」も公式サイトにて販売されていますオリンピアの会場に行かなくても世界トップボディビルダーを観戦できるチャンスをお見逃しなく!

ミスターオリンピア(Mr Olympia)2024の出場選手

ミスターオリンピア 2023

ミスターオリンピア2024の出場資格を得たOlympia Qualifierをカテゴリごとに紹介していきます。

Mr.Olympia(オープンボディビル)出場選手

ミスターオリンピア 2023
▼Mr.Olympia2024(オープンボディビル)出場選手

Derek Lunsford (USA)
Hadi Choopan (Iran)
Samson Dauda (United Kingdtom)
Theo Leguerrier (France) 
Rafael Brandao (Brazil)
Martin Fitzwater (USA)
Nicholas Walker (USA)
Tonio Burton (USA)
Akim Williams (USA)
Brandon Curry (USA)
William Bonac (Netherlands)
Behrooz Tabani (Iran)
Nathan De Asha (United Kingdom)
John Jewett (USA)
Mohamed Foda (Egypt)
Jonathan Delarosa (USA)
Chinedu Andrew Obiekea (United Arab Emirates)
Hunter Labrada (USA)
Bruno Santos (Brazil)

筋トレ編集部

ニックウォーカー(Nicholas Walker)はコンディションの仕上がりが間に合わず、2年連続のオリンピア出場辞退するようです。
また、ベルーズ・タバーニ(Behrooz Tabani)も3年連続でビザが取得できず、今年もオリンピア欠場を表明しました。

Classic Physique Olympia(クラシックフィジーク)出場選手

ミスターオリンピア 2023
▼Classic Physique Olympia2024(クラシックフィジーク)出場選手

Fanni Fuadi (Indonesia)
Nathaniel Joiner (USA)
Chen Kang (China)
Antoine Loth (Spain)
Everson Costa Melo (Brazil)
Damien Patrick (USA)
Chris Bumstead (Canada)
Ramon Rocha Queiroz (Brazil)
Urs Kalecinski (Germany)
Gabriel Zancanelli (Brazil)
Jihoon Bang (South Korea)
Wesley Vissers (Netherlands)
Han Jin Choi (South Korea)
Logan Franklin (USA)
Terrence Ruffin (USA)
Mike Sommerfeld (Germany)
Daryn Shirbayev (Kazakhstan)
JaeHun Park (South Korea)
Michael Daboul (United Kingdom) 
Emanuele Ricotti (Italy)
Fabiony Sylvain (USA)
Fabio Junio (Brazil)
Jeremiah Willies (USA)
Tomas Adame (USA)
Shicheng Jin (China)
Richard Nagy (Hungary)
Eric Lisboa (Brazil)
Hyun Seok Lee (South Korea)
Jose Manuel Munoz (Spain)
Livingstone Livinho (Brazil)
Matthew Greggo (USA)
Luca Reger (Germany)
Mikhail Timoshin (Russia)
Lamar Shaw (USA)
Robert Timms (USA)
Abdullah Al-Sairafi (Kuwait)
Niall Darwen (United Kingdom)
Tyler Johnson (Canada)
Zhivko Petkov (Bulgaria)
Gabriel Pereira (Brazil)
Osmar Alanis (Mexico)
Stephane Matala (France)
Shitian Wang (China)
Bjay Carswell (USA)
Ahmed Hameed Aleidani (United Arab Emirates)
Kellen Wilson (Canada)
Vahid Badpei (Iran)
Carlos Dommar (Venezuela)
Junior Javorski (Brazil)
Andres Eduardo Taveras (Dominican Republic)
Breon Ansley (USA)
Diego Alejandro Galindo Garavito (Brazil)
Justin Badurina (USA)
Andrei Kozhokar (Russia)
Matheus Menegate (Brazil)
Kim Angel (Spain)
Soomin Yoon (South Korea)
Jorge Herrera (Mexico)
Mauro Fialho (Spain)
Jian Gao (China)
Breno Freire (Brazil)
Adrian Cyronek (Poland)
Tony Taveras (USA)
Julio Simoes (Brazil)

Men’s Physique Olympia(メンズフィジーク)出場選手

ミスターオリンピア 2023
▼Men’s Physique Olympia2024(メンズフィジーク)出場選手

Riccardo Croci (Italy)
Isai Kesek (Indonesia)
Joven Sagabain (Philippines)
Carlos DeOliveira (Brazil)
Emile Walker (United Kingdom)
Mehdi Kabbadj (USA)
Ryan Terry (United Kingdom)
Brandon Hendrickson (USA)
Erin Banks (USA)
Juxian He (China)
Miroslav Juricek (Czech Republic)
Kadeem Hillman (USA)
Victor Manuel Ramirez Chavez (Costa Rica)
Benquil Marigny (USA)
Jo Uezato (Japan)
Kaique Santos (Brazil)
Farouq Ishimoto (Japan)
Carlos Asiedu Ocran (China)
Diogo Montenegro (Brazil)
Corey Morris (USA) 
Emanuel Hunter (USA)
Edvan Palmeira (Brazil)
Clarence McSpadden (USA)
Jason Huynh (USA)
Aundre Benson (USA)
George Brown (USA)
Yoon Sung Lee (South Korea)
Vincius Mateus Viera Lima (Brazil)
Ali Bilal (Afghanistan)
Jinbo Li (China)
Alexander Toplyn (USA)
Adama Jammeh (United Kingdom)
Omer Bahamed (India)
Vitor Chaves (Brazil)
Steven Cao (USA)
Rhyan Clark (USA)
Amit Agre (India)
Drew Cullen (USA)
Sidy Pouye (Spain)
Christopher Barr (USA)
Matheus Nery Oliveira (Brazil)
Chris Putra (Indonesia)
Philippe Degila (France)
Wil Harris (USA)
Jingyu Xu (China)
Abisai Pietersz (Netherlands)
Sharif Reid (USA)
Reuben Glass (USA)
Emerson Costa (Brazil)
Guilherme Gualberto (Brazil)
Hossein Karimi (Iran)
Gantulga Altankhuyag (Mongolia)
Jeremiah Maxey (USA)
Rafael Oliveira (Brazil)
Minsu Kim (South Korea)
Emmanuel Costa (Brazil)
Karym Nathan Saripada (Philippines)
Mauro Fialho (Spain)
Ricardo Cenat (USA)
Alessandro Cavagnola (Italy)
Burak Ozkul (Turkey)

筋トレ編集部

アーノルド・クラシック2024で優勝したディオゴ・モンテネグロ(Diogo Montenegro)もまた、コンディションの仕上がりが間に合わず、今年のオリンピア出場を辞退しています。

212 Olympia(ボディビル212)出場選手

ミスターオリンピア 2023
▼212 Olympia(ボディビル212)出場選手

Keone Pearson (USA)
Shaun Clarida (USA)
Angel Calderon Frias (Spain)
Kim Geon Woo (South Korea)
Ahmad Ashkanani (Kuwait)
Vitor Alves Porto De Oliveira (Brazil)
Oleh Kryvyi (Ukraine)
Jafar Ghaffarnezhad (Iran)
Giuseppe Christian Zagarella (Italy)
Esteban Fuquene (Colombia)
Nasser Mohammad (Kuwait)
Mehdi Jaberinezhad (Iran)
Kerrith Bajjo (USA)
Marco Ruz (France)
Marcello Alfonsi (Brazil)
Jordan Janowitz (USA)
Francisco Barrios Vlk (Brazil)
Fabricio Moreira (Brazil)
Muzi Maluleke (South Africa)

ミスターオリンピア(Mr Olympia)の観戦方法

ミスターオリンピア 2023

ミスターオリンピアの観戦方法は大きく2つあります。初めての方でもスムーズに観戦できるように解説していきます。

  • PPVチケットを購入してオンラインでライブ配信を楽しむ
  • チケットを購入して現地観戦する

PPVチケットを購入してオンラインでライブ配信を楽しむ

ミスターオリンピア2024のPPVチケット(オンラインチケット)はオリンピア公式サイトから購入可能です。

チケットの値段は74.99ドルで、10/10-10/13に開催されるオリンピアの全ステージを観戦できます。

チケットを購入して現地観戦する

フロリダ州オーランドで開催されるミスターオリンピア2024を現地観戦する方はオリンピア公式サイトからチケットを購入しましょう。

オリンピアのチケットは「Friday Final」「Saturday Final」「Expo Passes」「Amateur Olympia Women’s 」「Amateur Olympia Men’s」に分かれて販売されています。

間違ったチケットを購入しないよう注意しましょう。

年に一度の世界一のボディビルコンテストを楽しもう!

今回はミスターオリンピア(Mr Olympia)2024の順位結果や日程、出場選手情報などを徹底解説してきました。

現地観戦する方はもちろん、現地に行けない方もPPVを購入して世界一のボディビルダーを観戦することができるのでぜひ楽しんでくださいね!

ミスターオリンピア(Mr Olympia)に関するよくある質問

ミスターオリンピアのチケットの値段は?

ミスターオリンピアのチケットの値段は、オリンピア公式サイトから確認可能です。また、PPVチケット(オンラインチケット)は約75ドルで販売されています。

ミスターオリンピア2024の出場選手は?

ミスターオリンピア2024の出場選手をカテゴリ毎に紹介しているのでぜひご覧ください。

筋トレ

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執筆者

月間約10万人が閲覧しているフィットネスメディアを運営。「筋トレ」「サプリメント」に関するどこよりも詳しい情報をアップデートしていきます。一般社団法人 日本プロテイン協会「プロテインマイスター」の資格を取得済み。

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