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【ジャパンプロ2023結果】ジャパンプロ(Japan Pro)2023の順位・チケット・日程を徹底解説!

ジャパンプロ(Japan Pro)は世界中からトップ選手が集まる、日本最大規模のボディビル・フィジーク大会です。本記事ではジャパンプロ(Japan Pro)2023の結果速報、特徴や昨年のジャパンプロ2022の実績などを徹底解説していきます。

この記事でわかること▼
・ジャパンプロ2023の結果
・昨年度のジャパンプロ2022の結果
・ジャパンプロの特徴

ジャパンプロ(Japan Pro)2023の結果

2023年11月26日に開催されたジャパンプロ2023のメンズフィジークカテゴリーのトップ6を講評とともに解説していきます。

  1. 上里 譲(日本)
  2. イ・ユンスン
  3. ヘ・ジュシャン
  4. 湯浅 幸大(日本)
  5. ファルーク 石本(日本)
  6. 田口純平(日本)

ジャパンプロ2023のメンズフィジーク順位と講評

ジャパンプロ2023のメンズフィジークの結果と順位、講評を解説していきます。

【優勝】上里 譲(日本)

ジャパンプロ2023のチャンピオンに輝いたのは「上里譲」選手です。日本人メンズフィジーク選手で3人目となるオリンピアンが誕生しました!

上里選手は一昨日にプロになったばかりの選手ながら最短でオリンピア出場権を獲得し、日本人初の快挙を成し遂げました。

これまで上里選手は「筋量が多い」と言われることが多く、日本ではネガティブな意見が多かったですが、今回オリンピアのヘッドジャッジに認められたことで誰も文句を言えない、結果で黙らせたことになりました。

準優勝のイ・ユンスンと比較すると、差をつけたのはウエスト周りの細さです。一方でフロントから見た肩の張り出しやバックポーズの脊柱起立筋の主張ではイ・ユンスンが圧倒しており、僅差で上里選手が優勝したと思われます。

プロとして出てきてすぐに日本人プロ全員ごぼう抜きしてオリンピアンになったことで、多くのプロ選手に刺激を与える結果となりました。

【準優勝】イ・ユンスン

ジャパンプロ2023の準優勝は、日本では“ピンクパンツ”でおなじみ「イ・ユンスン」選手です。

今年の台湾プロで優勝し、オリンピア2023にも出場しているアジア屈指の実力を持っています。

イ・ユンスン選手の最大の強みはバランスの良いフィジーク体型です。フロントから見た肩の張り出しや広背筋の広がり、きれいなミッドセクションに敵う選手はそう多くいません。

また、バックポーズの脊柱起立筋の盛り上がりやリアデルトの主張もアジアトップです。個人的には上里選手とイ・ユンスン選手はかなり僅差で接戦だったのではないかと思うくらい仕上がっていました。

【3位】ヘ・ジュシャン

ジャパンプロ2023で3位になったのは「ヘ・ジュシャン」選手です。この選手は韓国モンスタージム2023のチャンピオンでオリンピアにも出場しています。

トップ4の中で肩がダントツに強く、特にバックポーズ時のリアデルトの張り出しはエリン・バンクスを彷彿とさせるほどでした。

一方で脊柱起立筋がトップ2と比べると立体感が足りず、一歩劣っていました。脊柱起立筋は遺伝的な要素が大きいため、大きく改善するのは難しいですが、周囲のセパレーションをより明確にすることが課題の1つだと感じました。

【4位】湯浅 幸大(日本)

ジャパンプロ2023の4位に入賞したのは「湯浅幸大」選手です。日本/海外問わず、どんな大会でもトップ5に入賞してくる湯浅さんはさすがの一言ですね。

トップ4で比較すると、大胸筋の薄さが目立ってしまったのがトップ3に入れなかった要因だと感じました。

しかし、海外戦を含めて4戦連続ともなると体が疲れてしまうのは当然のこと。今年8月に開催された東京プロに比べると少し筋肉のハリが落ちてしまっていたため、ゆっくり体を休めてほしいですね。

【5位】ファルーク 石本(日本)

ジャパンプロ2023で5位に入ったのは「ファルーク石本」選手でした。

今大会がファルーク選手の過去ベストと言っても過言ではないくらい、過去最高の仕上がりを見せてくれました。

昨年の東京プロ2022以降、出場する大会ごとに仕上がりの基準を徐々に上げられてる姿を見ていると、確実に一歩一歩前進しているのがわかる選手の一人です。

バックポーズやコンディションはトップレベルだったものの、改めて大胸筋の薄さが目立ってしまった並びになってしましました。

【6位】田口 純平(日本)

トップ6に入り込んだのは「田口純平」選手です。昨年の東京プロ2022から大きくジャンプアップし、自身初のファーストコール入りを果たしました。

Lウォークで出てきたときの歓声が今大会で一番大きかったのが田口選手でした。昨年からの体の改善に驚いた方が多かったのだと思います。

フロントポーズは言うことなく、あとは肩周りのバルクをつけつつ全体のサイズ感を大きくするだけです。

田口選手の場合の課題は明確で、バックポーズ一択です。背中の全体的な筋肉量が不足しており、フロントに見合ったバックという観点でのバランスが無いと判断されて6位で着地しました。

バックポーズで大きく劣っているのにもかかわらず、ファーストコールに呼ばれる実力がある田口さんのこれからが恐ろしいですね。

ジャッジシート/スコアカード

ジャパンプロ2023のメンズフィジークのスコアカードは以下の通りです。シートの見方としては、順位が高ければ高いほどスコアが低くなります。

ジャパンプロ(Japan Pro)とは

ジャパンプロ

ジャパンプロ(Japan Pro)は毎年11月に開催される日本最大級のボディビルコンテストです。8月に開催された東京プロ2023以来のプロショーになります。

ジャパンプロ2023は11/24~26に開催され、11/24~25はプロカードをかけたアマチュア戦、11/26にプロ戦であるジャパンプロが待っています。

今年のジャパンプロ2023の特徴や賞金・開催場所について詳しく解説していきます。

ジャパンプロ(Japan Pro)2023はジャッジが豪華

今年のジャパンプロ(Japan Pro)2023の目玉の1つは、世界一のジャッジ陣です。ジャパンプロのために来日する豪華なジャッジ陣の御三方を紹介します。

ジャパンプロ
  • STEVE WEINBERGER(スティーブ・ワインバーガー)
  • TYLER MANION(タイラー・マニオン)
  • ETILA SANTIAGO SANTOS(エティラ サンティアゴ)

世界一のボディビルコンテストである「ミスターオリンピア」のヘッドジャッジを務めるSTEVE WEINBERGERが来日します。プロ戦だけでなく、アマチュア戦のジャッジも務めるので、選手からすると貴重な体験となるでしょう。

ジャパンプロ2023はオリンピア基準の審査になるので、優勝した選手は日本で一番オリンピアで通用する体を持ち合わせている証拠になる大事な一戦です。

ジャパンプロ(Japan Pro)2023の賞金

ここでは公式が発表しているジャパンプロ(Japan Pro)2023の賞金について紹介していきます。

開催カテゴリー賞金総額
メンズフィジーク$15,000
ビキニ$15,000
ボディビルディング$30,000

開催されるカテゴリー3種類の賞金総額は$60,000(約900万円)にのぼり、日本のボディビルコンテストの中でトップクラスです。東京プロ2023の賞金総額が$30,000だったので、賞金の規模としても倍ということになります。

ジャパンプロ(Japan Pro)2023の開催場所

ジャパンプロ(Japan Pro)2023の開催場所は今年の東京プロと同じく、ベルサール渋谷ガーデンホールCです。

住所〒150-0036
東京都渋谷区南平台町16-17 住友不動産渋谷ガーデンタワー 1F・B1
最寄駅渋谷駅:西口徒歩10分(JR線・銀座線・東横線・半蔵門線・副都心線) 
神泉駅:南口徒歩6分(井の頭線)

ベルサール渋谷ガーデンホールCは2階席などはなく、一面に配置された座席に着席します。

しかし、B席でもステージまでの距離はそれほど遠くなく、しっかり観戦可能です。しかし、自由席は早いもの勝ちなので席を確保してからエキスポを見に行くといいでしょう。

ジャパンプロ(Japan Pro)2022の結果

ここではジャパンプロ2022の結果を紹介していきます。ジャパンプロ2023前に昨年の結果を振り返っていきます。

メンズフィジークの結果

ジャパンプロ

ジャパンプロ2022のメンズフィジーク部門の上位5位までの選手を紹介していきます。

順位選手名国名
1位李金波(リ・ジンボ)選手中国
2位謝怡怡(シェ・イーイー)選手中国
3位石本 ファルーク選手日本
4位CHIEN HSIN CHEN選手台湾
5位岡田 良平選手日本

日本人選手を抑えて、中国出身の李金波(リ・ジンボ)選手が見事1位に輝きました。カネキン選手も「誰だこの選手は?」と驚くほど、李金波選手が登場した瞬間のインパクトは大きく優勝にふさわしかったです。

日本人も2人がトップ5に食い込みました。特に岡田良平選手は東京プロ2022の前日にプロになったばかりでしたが、オーバーオールでの順位をひっくり返しての5位入賞です。期待の新人として今年のジャパンプロも期待できますね。

今年のミスターオリンピア2023より後の大会からメンズフィジークでは身長・体重制限が設けられます。ジャパンプロ2023はオリンピア2023の後に開催されるため、新たな基準で審査される大会になります。

メンズフィジークの審査基準の詳しい動向については以下の記事で詳しく解説しています▼

ボディビルの結果

ジャパンプロ

ジャパンプロ2022のボディビル部門の上位5位までの選手を紹介していきます。

順位選手名国名賞金
1位チャン・ソンヨプ 選手韓国$15,000
2位ピーター・モルナー 選手ハンガリー$7,000
3位デイビット・ヘンリー 選手アメリカ$4,000
4位ホン・キジュ 選手韓国$3,000
5位倉持 健太郎 選手日本$1,000

ジャパンプロ2022のボディビル部門で見事1位を獲得したのは韓国のチャン・ソンヨプ 選手です。比較審査の段階で常にセンターをキープしており、圧倒的優勝を飾りました。

事前の予想ではミスターオリンピア212初代チャンピオン、「デイビット・ヘンリー」が有力視されていましたが、結果としては3位で着地しました。日本からは倉持健太郎選手が5位に入賞し、日本人で唯一賞金を獲得しました。

ウィメンズビキニの結果

ジャパンプロ

ジャパンプロ2022のウィメンズビキニ部門の上位5位までの選手を紹介していきます。

順位選手名国名賞金
1位サリーアン加藤選手日本$7,000
2位木村 朝香選手日本$3,500
3位Athlete Cheuk Nam Yuen選手香港$2,000
4位ヘザー・ヘイ・マン・カム選手香港$1,500
5位須吹 加奈 選手日本$1,000

ウィメンズビキニ部門では日本人の入賞が目立ちました。木村選手を抑えて優勝に輝いたのはサリーアン加藤選手です。

ジャパンプロ(Japan Pro)2023の日程

ジャパンプロ(Japan Pro)2023は11/24から3日間にわたって開催されます。オリンピアへの出場権をかけたプロショーは11/26に開催されますが、時間帯は未定です。

日程コンテスト名詳細
11/24~25(金)OLYMPIA AMATEUR JAPAN 2023 IFBBプロカードをかけた戦い
参加人数によってプロカード枚数が異なる
・1~4名:プロカード発行無し
・5~7名:プロカード1枚
・8~9名:プロカード2枚
・10名~:プロカード3枚
11/26(日)JAPAN PRO 2023オリンピア出場をかけた戦い
開催カテゴリーは3つ
・メンズフィジーク
・ウィメンズビキニ
・ボディビルディング

今年のミスターオリンピアは11月頭に開催されることもあり、ジャパンプロ2023で優勝した選手は来年のミスターオリンピア2024に出場する権利を得られます。

ジャパンプロ(Japan Pro)2023出場選手

ここからはジャパンプロ2023に出場するメンズフィジーク選手のアップデートをしていきます。

メンズフィジーク

現時点で出場を表明しているメンズフィジーク選手は以上です。ジャパンプロ2023は世界各国の選手が来日を公言しており、非常にハイレベルな戦いになることが予想されます。

以下、注目の日本人出場選手を紹介していきます。2023年にはかなわなかった、日本人オリンピアン誕生を見届けましょう!

田口純平

「美しい体」「メンズフィジークらしい体」といえば、田口純平選手です。

2023年から本格的に海外でトレーニングを開始し、オリンピア出場を本気で狙っている様子がSNS等で伝わってきます。

課題だったサイズを短期間でどれくらい改善できているか、現状を確かめるうえでも非常に重要な大会になってくるでしょう。

ファルーク石本

一昨年のジャパンプロ2021で準優勝、去年のジャパンプロ2022で3位に入賞し、フィジーク界を引っ張っているファルーク石本選手も出場します。

去年のジャパンプロでは数多の日本人フィジーカーの中でトップの成績を収めており、非常にポテンシャルの高い選手の1人です。

唯一弱点としてミッドセクションがぼやけて見えてしまうことが多いため、さらなる順位アップのためにどこまで改善されているのか注目です。

寺島遼

寺島遼選手もジャパンプロ2023への出場を表明しています。寺島選手は昨年のジャパンプロ2022と同時に開催されたオリンピアアマチュアでオーバーオール優勝し、IFBBプロカードを獲得しました。

今年の東京プロ2023では4位に入賞しており、実力も申し分ないです。

フロントポーズの体のバランス・絞りは日本でもトップクラスの選手なので、全体的に筋量を増やすのはもちろん、特に背中のバルクが課題です。短期間でどれくらい改善しているのか期待ですね。

岡田涼平

岡田涼平選手は寺島選手同様、昨年のオリンピアアマチュアでIFBBプロカードを獲得しました。ジャパンプロ2022ではプロ戦初出場にもかかわらず、5位に入賞しています。

今年の東京プロ2023では思うような結果が出なかったので、ジャパンプロに期待です。

寶村夏樹

寶村選手は昨年5月に行われた、HIDETADA YAMAGISHI,IRIS KYLE JAPAN CLASSIC2022でIFBBプロカードを獲得し、日本人最年少IFBBプロになりました。

フロントポーズが強みの一方で背中の部位ごとのセパレーションが課題だと感じたので、短期間でどれくらい改善しているか楽しみですね。

ジャパンプロ(Japan Pro)2023のチケット

ジャパンプロ2023のチケットは「チケットぴあ」から購入することができます。10/4の10時から観戦チケットの販売が開始しています。

ジャパンプロのチケットは席のランクによって金額や特典が異なり、販売期限が設けられている席があります。チケットの詳細は以下の表の通りです。

チケット値段販売期限
VIP席(指定席)100,000円 ~11/16
SS席(指定席)35,000円 ~11/16
S席(自由席) 22,000円売り切れ次第終了
A席(自由席)12,000円売り切れ次第終了
B席(自由席)8,000円売り切れ次第終了
入場券(FITNESS EXPO)1,000円売り切れ次第終了
※各種チケットにはエキスポの入場券が含まれています
※VIP席は24,25日に開催される「OLYMPIA AMATEUR JAPAN 2023」のチケット代も含まれています

ジャパンプロのチケットは当日販売はなく、なくなり次第終了なので早めに購入しましょう。特にVIP、SS席は即日売り切れることも珍しくないので、販売時間前から待機しておくことをおすすめします。

まとめ

本記事ではジャパンプロ(Japan Pro)2023のチケット情報や日程を紹介し、昨年の結果を振り返りました。ジャパンプロ2023の結果も速報でリリースいたしますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。ボディビルの競技シーンや海外情報を手に入れるなら「明日トレ術」を要チェック!

明日トレ術

明日トレ術

中の人は趣味でトレーニングしている20代独身男性です。大学時代、たまたまSNSで見た“Cedric Mcmillan”の筋肉美に惚れ、焦ってトレーニングを本格的に始めました。 この『明日トレ術』では、 海外ボディビルダーやコンテスト情報だけでなく、食事とトレーニング次第で体は劇的に変わること。明日への自分に自信をつけるためのトレーニング術を失敗談を交えてまとめています。

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