台湾プロ2024は12月22日(日)に開催される今年最後のプロショーです。
4カテゴリーでプロショーが開催され、日本人が多くエントリーしており優勝が期待されています。
本記事では、台湾プロ2024の出場選手のエントリー表や各カテゴリーごとの注目選手を紹介していきます。
- 台湾プロ2024の出場選手をカテゴリーごとに紹介
- 台湾プロ2023の入賞者一覧
台湾プロ2024の結果速報
台湾プロ2024が終了し、日本人が大健闘しました。
以下では各カテゴリーごとの順位結果とスコアカードを紹介していきます。
メンズフィジークの順位結果

台湾プロ2024メンズフィジーク部門の優勝を飾ったのは韓国の「Yoon Sung Lee」選手です。
抜群の背中の強さを見せていた石本ファルーク選手でしたが、惜しくも準優勝となりました。
以下は、メンズフィジーク部門のスコアカードです。

クラシックフィジークの順位結果

台湾プロ2024クラシックフィジーク部門の優勝者は台湾の「YuBin Chen」選手です。
日本の湯浅幸大選手はクラシックフィジーク2度目の出場ながら見事準優勝を飾りました。

サイズ感では1位の選手に劣りましたが、お尻から脚までの絞りはピカイチでした。
以下は、クラシックフィジーク部門のスコアカードです。


ビキニの順位結果


台湾プロ2024ビキニ部門の優勝者は韓国の「Dahye Jeon」選手です。
日本の倉地美晴選手は見事準優勝を飾りました。
以下は、ビキニ部門のスコアカードです。


ボディビル212の順位結果
台湾プロ2024ボディビル212部門の優勝者は台湾の「Ching Chieh Lin」選手です。
以下は、ボディビル212部門のスコアカードです。


3つのカテゴリーで日本人が準優勝を飾り、来年以降の台湾プロでの日本人選手の活躍がさらに期待されます。



日本から3~4時間で行けることもあり、来年以降の台湾プロの日本からの参加選手は増えるかもしれません。
台湾プロ2024の出場選手【全カテゴリー】
メンズフィジーク


台湾プロ2024メンズフィジーク部門では15名の選手が出場します。
- 石本ファルーク選手(日本):昨年台湾プロ優勝、今年のオリンピア出場
- Eユンス(韓国):2度のオリンピア出場経験あり、安定した成績
日本からはミスターオリンピア2024にて4thコールに呼ばれ、世界からの注目度も高まっている石本ファルーク選手が登場します。
台湾プロ2023年(2度目)では優勝しており、2年連続優勝に期待が高まります。


ボディビル212


ボディビル212は身長に関係なく、体重が212ポンド(約96kg)以下の選手が対象のカテゴリーです。
アジア選手がメインで、日本人選手のエントリーはありません。
- Geonwoo Kim「キム・ガンウ」(韓国):今年オリンピアに初出場
- Aphichai Wandee「アピチャイ・ワンディ」(タイ):ジャパンプロで3位入賞
クラシックフィジーク


台湾プロ2024のクラシックフィジーク部門の出場選手は15名です。
- 幸弘湯選手(日本):東京プロで第6位
ビキニ


台湾プロ2024ビキニ部門の出場選手は17名と過去最多です。
日本からは4名のプロビキニ選手が参戦します。
- ダヒ選手(韓国):昨年プロデビューし即優勝、今年のオリンピアにも出場
台湾プロ2023のメンズフィジーク結果
台湾プロ2023のメンズフィジークのTOP5は以下の通りになりました。
- イ・ユンスン(韓国)
- ワン・シャン(台湾)
- キム・ミンス(韓国)
- 小池 友仁(日本)
- 石本 ファルーク(日本)
【1位】イ・ユンスン(韓国)


台湾プロを優勝してオリンピアの切符を獲得したのは、“ピンクパンツ”でおなじみのイ・ユンスン(韓国)。
発達した大胸筋と上腕が特徴的な選手です。上位に入賞した選手の中でバランスの取れたフィジークが評価され、個人的にも順位は妥当だと思います。
腰に両手を当てるポージングをとるため、彼の上腕の強さが際立っていました。自身のストロングポイントを強調するポージングも良かったです。
【2位】ワン・シャン(台湾)


台湾プロで2位にランクインしたのはワン・シャン(台湾)。
この選手はかなり上半身のバルクがあり、審査員によっては好みが分かれるフィジークをしていると感じました。バルキーな上半身がかっこいい一方、下半身全体が他選手より一回り細かったので若干アンバランスです。
しかしフィジークにも体重制限が設けられたため、これ以上脚を重点的に鍛えることは難しそうに思いました。


【3位】キム・ミンス(韓国)


台湾プロ3位はキム・ミンス(韓国)。
筆者個人的には、フロントポーズに限定するとキム・ミンスは台湾プロで優勝できたと感じました。
体のバランス・絞りともに「さすが…」と、うなってしまうほどの完成度。しかし、バックポーズを見ると若干水っぽさが残っていました。1位のイ・ユンスンとの差はこのバックポーズで決まりました。
【4位】小池 友仁(日本)


台湾プロ4位はJINでおなじみ、小池 友仁(日本)選手。
今回の小池選手はLウォーク→1回目の比較審査→2回目の比較審査と、時間が経つにつれて徐々に余計な水分が抜けてコンディションが良くなっていっているのが目に見えて分かりました。
審査後の表彰式のタイミングが最も仕上がっていたように見えたため、調整のタイミング次第でさらなるランクアップも見込めました。
【5位】石本 ファルーク(日本)


台湾プロ5位は石本 ファルーク(日本)選手でした。今回の大会をバックポーズだけで比較すると圧倒的優勝だったと思います。
石本ファルーク選手の最大の弱点は、絞れているのにミッドセクション(腹筋)の凹凸感が目立たないことです。
近年のメンズフィジークはミッドセクションの美しさを最重要視する傾向があるので、この弱点を改善することさえできればオリンピア常連になれるポテンシャルを持っていると思います。
筆者個人的には、オリンピアで上位に食い込めるポテンシャルがある日本人選手の一人だと思っているので、今後も追っていきたい選手です。
JINさん、石本ファルークさんの大会結果への講評
体のバランス、バックポーズの美しさを見ると、石本ファルークさんは今後日本で最も活躍するフィジーカーの一人だと思います。
今回の大会も例外ではなかったですが、会場の照明によってぼやけがちなミッドセクションを持っているので、安定した結果を残すためにも改善が必要です。
しかし、プロになって間もないのに結果を出されている姿とみると、これからが楽しみな選手であることは間違いありません。


小池友仁(JIN)さんは当初、減量が遅れているという噂が立っており、台湾プロにコンディションを合わせることが難しいのでは?と思われていました。
実際、小池友仁(JIN)さんの個人Lウォークや最初の比較審査の段階では絞りの甘さが見られました。そのため、最初の比較審査ではセカンドコールに呼ばれており、順位もおそらく8位前後だろうと容易に予想がついていました。
しかし比較審査が進むにつれて汗をかいて余分な水分が抜けたことに加え、バックステージでのカラーリングも変えてきたことでコンディションが一気に化けました。その後の再度の比較審査ではファーストコールに呼ばれ、ハイレベルな海外プロ戦で見事4位という大逆転劇を見せて盛り上げてくれました。
筆者個人的には、昨年の東京プロより体全体の筋肉量が若干減っていたように感じたため、減量に苦労したことに変わりはないと思いました。しかし、大会にコンディションを合わせられる実力がすでに備わっていることを確認できたので、今後の小池友仁(JIN)産の活躍が楽しみです。
台湾プロ2023の結果に寄せられたコメント
他の日本人選手の2023年初戦はいつ?


金子駿(カネキン)選手は、2023年初戦を約6週間後の海外プロ戦に控えています。同じくエドワード加藤選手も近いうちに開催される大会に向けて減量を進めているようです。
選手のインスタを見ると、減量ペースで絞り具合や大会への意気込みが伝わるので見ていてとても面白いです。
ぜひ他の日本人選手もインスタもチェックしてみてください。


台湾プロ2024はハイレベルながら2人の日本人がトップ5入り!
今回は台湾プロ2024の結果と、石本ファルーク選手の順位と講評を解説しました。
ハイレベルとなった今大会で準優勝した石本ファルーク選手は、間違いなく日本のメンズフィジーク界を牽引する存在になることでしょう。
これからの日本人選手の活躍を期待して、一緒に応援していきましょう。